あらすじ
世界には〈ヴェルーム〉と呼ばれる魔法道具が存在した。
ヴェルームは、かつて呪具、宝具、聖遺物、オーパーツなどと呼ばれてきたものの総称であり、またそれは神や悪魔、天使と呼ばれてきたものの正体だ。
その形は杖か、刀か、布か、或いは肉体そのものに宿るのか。定義などはある程度しか定まっていないが、ヴェルーム使いだけがそれをヴェルームかどうか感じ取れるらしい。
ヴェルームに選ばれた者は神、天使、あるいは悪魔の力とも呼びたくなるような超自然的能力を手にし、また他のヴェルームと呼応し、惹かれ合うといった特徴がある。
何故ヴェルーム同士は惹かれ合うのか。
それは世界を破壊し、新たに天地開闢を行うためとも言われているから。
だからヴェルームを手にした理性ある者達は暗黙のルールとして、他のヴェルームをヴェルームを以って破壊するという責任が生まれる。がしかし、理性無きものはその力を欲望のままに使うだろう。
ある日、千葉県の南十字星(サザンクロス)高校に通う二年生の女子【空穿令(くうがれい)】は、校内で玩具の刀を拾い、ヴェルーム使いとなる。
それらヴェルームを持ち歩き、適合者を探していたというクラスメイト〈伊吹命(いぶきみこと)〉と共に、日常に潜み、平和に脅かす悪しきヴェルーム使い達と戦うことを決意する───。