あらすじ
「『出来損ないの失敗作め』――。王国の研究施設で『実験体01号』として生きてきた俺は、成果を全て搾取された挙句、生きては戻れない『魔物の森』に廃棄された。仮想空間でしか意味のないゴミスキル【練習モード】では、ここで死ぬ運命しかないはずだった。
だが、王国は知らなかった。俺の【練習モード】が、死の運命すら『練習』としてやり直せる、現実世界をセーブ&ロード可能にする究極のスキルだったことを。魔物に殺された瞬間、俺は死の直前に『戻って』いたのだ。
俺は決意する。この『死なない』力で、絶望の森を理想の楽園に変えることを。死に戻りを繰り返して最強の魔物を倒し、最高の家を建て、伝説の作物を育てる。助けたエルフや亜人たちと築く自由なスローライフは、やがて世界を揺るがすほどの豊かさを生み出していく。
後に、俺という『安全確認シミュレーター』を失った王国が崩壊の危機に瀕し、血の涙を流しながら助けを乞いに来ることになるとは、この時の彼らは知る由もなかった。『悪いが、僕の人生はもう『本番』に入ったんでね』――これは、失敗作と見下した少年に全てを奪われる者たちの物語。