あらすじ

闇の底で目を覚ました瞬間、主人公はすべての記憶を失っていた。洞窟に響く水音と、自分だけの心臓の音。孤独と恐怖が胸を締めつけ、叫びは闇に吸い込まれて消える。その声に引き寄せられるように現れたのは、朽ちた松明を掲げた魔物の影だった。  襲いかかってくる魔物。死の恐怖。だが身体は、自分の意志より先に動き、戦い方を“覚えていた”。流れるような反撃。血の匂いで蘇るのは、戦いを教えてくれた誰かの声。  消えずに残っていた松明を拾い上げる。その火を繋いで歩き出す。もう一度、自分の記憶を取り戻すために。

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カクヨム
カクヨム2025/11/17
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