あらすじ
王城の大広間で行われた華やかな夜会。
そのど真ん中で、第1王子アルフレッドは高らかに宣言した。
「公爵令嬢フィオナ。お前との婚約を、今ここで破棄する!」
……はいはい、待ってました。
だってその瞬間こそが、わたしが用意してきた「ざまぁ劇」の幕開けなのだから。
平民出身の聖女エミリアを溺愛し、わたしを悪役に仕立て上げた王子殿下。
けれど本当の悪は、彼らが民を欺き、国庫を食い荒らしてきたこと――
わたしは数年かけて、その証拠を全部集めていた。
婚約破棄宣言の場で、まさかの証拠大公開。
王家の印章付きの計画書、横領リスト、聖女詐欺の証拠の山。
そして、それを支えるのは第2王子ジークハルト。
かつて婚約の話まであった、わたしの本命……かもしれない人。
こうしてわたしは、「捨てられた悪役令嬢」から
「国中から感謝される、裏方の守護者」へと立場をひっくり返す。
婚約破棄後、わたしが始めたのは王都の小さな相談所。
『悪役令嬢フィオナのなんでも相談所
復讐、ざまぁ、お任せください』
理不尽な上司に悩む役人。
婚約者に浮気された令嬢。
村を食い物にする貴族。
そんな人たちの悩みを聞き、調べ、罠を張り、
最後には相手にスカッとする「ざまぁ」をお届けするのが、わたしの仕事。
しかも、なぜか第2王子ジークまでが常連客になり、
「悪役令嬢の勘違い、俺が徹底的にざまぁしてやる」
「自分がどれだけ愛されているか、思い知らせたい」
なんて、甘いのかずるいのかわからない台詞を平然と言ってくる。
婚約破棄から始まる、悪役令嬢の痛快ざまぁ劇。
相談所に持ち込まれる依頼の数だけ、スカッとする逆転劇と、
ちょっとずつ距離が近づいていくジークとの恋模様が続いていきます。
婚約破棄/悪役令嬢/ざまぁ/相談所/勧善懲悪/不器用溺愛――
そんな言葉に惹かれたあなたに、ぜひ本編を楽しんでもらえたらうれしいです。