あらすじ
帝国最強パーティーそこから追放された日、
後のレオンは自分の居場所が一瞬で消える音を聞いた。
実力も実績も十分だった。
それでも「役目がゼロ」という理不尽な理由で切り捨てられ、
残ったのは冒険者への未練だけ。
そんなレオンの前に現れたのは、
男装の令嬢アンリ。
彼女は第1皇子に婚約を破棄されたばかりだった。
さらに、帝都で絶大な人気を誇る青年ジュリス。
この青年が実はアンリ本人であることを知る者は、ウィード家の人間以外、存在しない。
アンリは淑女としては失墜、ジュリスとしては英雄。その矛盾した二つの顔の裏で、ウィード家は貴族社会への返り咲きを目論んでいた。
レオンは知らぬままその渦へと巻き込まれていく。
ジュリスとしては女性から求愛され、アンリとしては“ただの少女”としてレオンに惹かれていく彼女。
二つの顔を使い分けるほど、レオンへの想いは深くなる。
彼らを待ち受けるのは――
魔物が跋扈する冒険の戦場と、欲望が渦巻く貴族社会という二つの修羅場。
追放された男と、秘密を抱えた令嬢。
二人の運命が重なる時、彼ら彼女らの成り上がりが始まる。
冒険譚×政治劇。
追放から始まる、裏表だらけの新たな物語が幕を開ける。