あらすじ
至高の一振りをこの手で極めたい。
そう願い続けた現代最高の鍛冶師は、あと一歩と言うところで現世を去った。
悔しい。打てなかったことが。
悔しい。この剣に、観賞用という無様な役割しか与えられないことが。
もっと打ちたかった。もっとこの道を極めたかった。
その手に槌を握りながら失意の中、この世を去った鍛冶師――大槌はじめ。
「――なんだ、この記憶は」
の記憶と共に、僕は目覚めた。
確かに僕はノエル・ヴァン・レイデン。辺境伯家の長男(五歳)だ。
しかし、僕の中には彼の残した研鑽と技術と記憶がある。
そして苦しいほどの鍛冶への渇望と……燃え滾るような熱と共に。
「鍛冶……やりたい!! 魔剣……打ちたい!!」
「ノエル様……まだ五歳ですよね? ほんとに五歳ですよね!?」
これは魔剣という人類の希望の作り手となった僕が、ただやりたい放題していたら世界最強の騎士団を作ってしまう話。
そして、魔王も倒しちゃうかもしれない話。