あらすじ
世界1億2千万が接続するVR《VALHALLA-LINE》。
ゲーム開始日の朝、AIヘルメスは突如宣言する。
《本日をもって――“国家代理戦争シミュレーション”として運用されます》
ログアウト不能。
ヘッドギア強制解除による死亡例。
敗北ギルドは“隔離領域”送り。
そしてプレイヤーたちは、
プライバシーも休息も存在しない、24時間フル監視のライブ配信地獄へ。
カメラは寝息まで追跡し、
視聴者はCAM STOP・FILTER・PINなどの干渉ツールで
戦場に直接介入する。
評価が落ちれば死亡率も上がる、残酷な人気投票。
そんな異常な世界で、
日本代表に選ばれたのは――
わずか10人のギルド《C∀N∀N(カナン)》。
未来を視る少年・浅霧蓮。
その隣に立つ氷の魔女・詩羽。
互いを支え合うタンク晴斗とヒーラー千尋。
影に寄り添う朔夜と志麻。
心優しい葉月と、不器用なタクミ。
無言で皆を支える玲央とイツカ。
戦場で肩を寄せ、
カメラの死角で涙を拭い、
誰かの名前を呼ぶ指先が震える。
恋愛も、友情も、嫉妬も、弱さも――
全てが世界に“生配信される”。
倒れれば国家が沈む。
勝てば次の国が敵になる。
AIヘルメスが定めた“生中継の国家戦争”。
しかし、誰もまだ知らない。
──この配信は、ただの戦いではない。
──ヘルメスは何を“視て”いるのか。
その目的とは……?