あらすじ
突如として異世界に出現した巨大ダンジョン。それは人類にとって魔物を減らし、繁栄をもたらす“希望”と信じられてきた。しかし、その深層に辿り着いた転移者・佐原真白だけが知る真実がある――「ダンジョンの攻略は、世界崩壊のカウントを進める」。
最奥で神々の意思を目撃した真白は、世界を存続させるための“守護者”として、攻略者を討伐する役目を押し付けられた。正義として讃えられる者を、悪として殺す宿命。
そんな彼の前に、救世の勇者として持て囃される少女・セラが現れる。真白を「絶対悪」と断じて挑む彼女の瞳は、かつての自分と同じ純粋な正義に満ちていた。
愛せば殺さねばならない。守るために壊すしかない。
世界を救う“悪”と、世界を壊す“正義”が、いま激突する。
真白は問う――
「この手に流れる罪の果てに、本当に守りたいものはあるのか」