あらすじ
これは、ある「商人」の物語だ。
人は彼を「灰色の商人」と呼ぶ。
善人にも悪人にも売る。 味方にも敵にも売る。
戦争が起きれば、両陣営に武器を売る。
彼は言う。
「商人は、どこまでも商人であれ」
汚い? そうかもしれない。
でも、綺麗な手だけで成り上がった大商人など、この世にいない。
八歳の時、彼は国に裏切られた。 父を失い、故郷を追われ、すべてを奪われた。
彼は誓った。 いつか、あの国に復讐すると。
そのために、金が要る。 力が要る。
ならば——手を汚すことも、厭わない。
これは、少年が「灰色の商人」になるまでの物語