あらすじ
国民的作家・織部泰造が信じる「完璧な公正」な愛。それは、実の娘・綾香には「私だけが特別扱いされない」という最大の不公平として突き刺さった。綾香の心には、連れ子の兄・隆一を消せば、一億円と父の特別な愛情が手に入るという短絡的な論理が構築される。
隆一の不審死。探偵は綾香を犯人と断定するが、現場に残されたヴェネチアングラスの破片は、この家を支配してきた父の傲慢な虚像と、血縁なき母の底なしの嫉妬という、最も深い闇を暴き出す。
読者の集中力を奪う、緊迫の愛憎ミステリー! この家族の愛は、果たして存在したのか?