あらすじ
あらすじ
雲の上、虹がかかり星が踊る神々の世界。そこでは毎年、宇宙の始まりと終わりを祝う「神々の音楽会」が開かれていた。主役は、始まりを司る音楽の女神・いずみと、終わりを見守る収束の女神・ちえ。幼いふたりは、それぞれの楽器とともにステージに立つ。
いずみは、完璧な音を奏でる「絶対音感」の持ち主。彼女のピアノは、宇宙の誕生を告げるような響きを放つ。一方、ちえは、音を集めて物語に変える「収束」の力を持つ。彼女のエレクトーンは、たくさんの音色を一つにまとめ、聴く者の心に優しく語りかける。
音楽会では、いずみが毎年優勝。ちえはいつも2位。でも、ちえはあきらめなかった。音楽理論、人々の感情、楽器の構造、自然界の音…あらゆる知識を吸収し、考え、昇華させていく。そして彼女は、いずみとは異なるかたちの「詩的絶対音感」を手に入れる。
300年にわたるふたりの演奏対決は、神々の世界を揺るがすほどのハーモニーを生み出す。楽器たちもまた、彼女たちとともに進化し、語り合う存在へと成長していく。
最後にふたりは、壁紙の中で手をつなぎ、微笑む。始まりと終わりがひとつになったとき、音楽は次元を超え、世界をつなぐ力となる。