あらすじ
京堂大学経済学部の教授、黒田哲也。彼は「経済学は社会をデザインする最強の道具だ」という情熱を持つが、「パラ経(パラダイス経済)」と呼ばれる学部の怠惰な学生たちには「先生の理論は役に立たない」と軽んじられ、不遇の日々を送っていた。
そんな彼が突如召喚されたのは、魔王軍の侵攻によって財政破綻寸前にある異世界「アデニア王国」。 国王たちは「武力」を持つ勇者を期待したが、黒田のステータスは【筋力G】【魔力G】。物理戦闘力ゼロの「ハズレ勇者」だった。
しかし、唯一【知性S+】という異常値を見た国王アルベール三世は、黒田を丁重にもてなす。王は(藁にもすがる思いで)国の窮状を雑談として吐露するが、その中で「召喚儀式に国庫の3割を使った」という一言が、黒田の学者魂に火をつけた。
オドオドしていた学者は豹変。「あなたは史上最悪の『公共事業』をやらかした!」と、「機会費用」の概念から始まる経済学のガチ講義を国王相手に叩きつける。
自らの「古い固定観念」を黒田に論破された国王は、己の限界を認め隠居。聡明な第二皇子レオンハルトに王権を委ね、黒田を「王室筆頭顧問」とする改革が始まった。