あらすじ
「リーゼロッテ! 貴様のような冷血な女との婚約は破棄する!」
卒業パーティーの壇上で、婚約者である公爵令息クロードは高らかに宣言した。隣には、彼が「真実の愛」と呼ぶ聖女マリアが寄り添っている。
周囲は哀れみの視線を向けるが、リーゼロッテは動じない。懐中時計を確認し、淡々とこう思った。
(現在時刻20時00分。ちょうど今、『育成契約期間』が終了しましたね)
実はリーゼロッテは、現公爵と極秘契約を結んだ「業務改善コンサルタント」だったのだ!
彼女がカバンから取り出したのは、涙を拭くハンカチではなく、分厚い『次期当主適性評価レポート』。
そこにはクロードの横領の証拠と、聖女事業の赤字データ、そして非情なまでの【E判定(廃嫡対象)】が記されていた。
「愛? いいえ、必要なのは数字です」
ロジカルな悪役令嬢(?)が、感情論で殴りかかる元婚約者と聖女を、圧倒的な実務能力で完全論破する。