あらすじ
植坂有里菜(うえさかありな)は普通の女子高生だった。
これと言った取り柄はないが、人に自慢できることならある。
それは愛犬のテリー(ゴールデンレトリバー)がめちゃくちゃ可愛いと言うことだ。
一緒に目覚め、一緒にご飯を食べ、一緒に散歩して……etc.
とにかく自慢の愛犬だった。
ある日、日課の散歩をしている時だった。有里奈は横断歩道を歩行中、貧血を起こして倒れてしまう。
賢いテリーは主人を引っ張り路肩へ逃れようとしたが、無情にも信号は赤となり、暴走してきた軽自動車に轢かれてしまうのだった――
――ウェスカー子爵家の長女、アリナは弟のテリーと共に屋敷を抜け出し、街で遊んでいた。そんな中、アリナは馬車に轢かれそうになる。幸い、テリーが飛びついた為に事故を免れたがしかし、地面に頭を打ってしまう。
その時、アリナは前世――植坂有里菜だったころの記憶を取り戻す。
一方、テリーは生まれた時から覚えていたのだった。
「テリー……私、生きてるの」
「もう二度と、アリナを死なせたりはしない!」