あらすじ
神々が人々に〈スキル〉を授ける世界――。
十歳になると、誰もが教会の聖神の儀によって“運命の力”を得る。
その力こそが、生き方を決めるすべてだった。
辺境の村で暮らす少年グレイノース・リオンハーツ。
彼は幼い頃から父に剣を学び、毎朝の稽古を欠かさない。父はかつて魔王討伐の勇者パーティーに名を連ねた英雄、“剣聖”マグナス・リオンハーツ。
村の誰もが尊敬する最強の戦士であり、グレイノースにとって永遠の憧れだった。
――いつか、自分も父のような剣聖になりたい。
その夢だけを胸に、木剣を振り続ける少年。
しかし、まだスキルを授かっていない彼には、ただ努力することしかできない。
それでも父は言う――
「グレイ、お前は必ず強くなる」と。
やがて訪れる聖神の儀。
少年に与えられたスキルは、誰もが予想ししない物だった。
誰もが活用できない無能なスキル。
――――転移
彼は、転移の別の使い方を試行錯誤考える。
これは転移のスキルを使って英雄へと歩む少年の物語である。