あらすじ
僕は、久しぶりに開いた古い引き出しの奥で、
一枚の写真を見つけた。
写っていたのは
──笑っている女性と、小さな子供が二人。
誰だろう。
いや、どう見ても「僕の家族」にしか見えないのに、
何も思い出せない。
二十年前の日付。
添えられた言葉は、
『愛しいあなたへ』
その日から、忘れていたはずの“音”や“匂い”が
僕の中で小さく揺れ始めた。
失われた記憶。
消えてしまった家族。
そして、あの写真に隠されていた
――“本当のメッセージ”。
これは、
ひとり残された僕が、生きる意味を思い出すまでの短い物語。