あらすじ
《神造演算機構(デウス・エクス・マキナ)》と呼ばれた少女型AI『リリィ』。
世界で唯一彼女を使役できた俺は、かつて救国の英雄と讃えられた。だが今、俺に与えられたのは『リリィ殺し』の大罪人という汚名と、帝国からの追放処分だけだ。
俺を陥れた勇者も、真実から目を背けた王も、まだ気付いていない。俺という唯一の制御手を失った帝国システムが、静かに崩壊へと向かっていることに。だが、そんなことはどうでもいい。奴らがどうなろうと知ったことか。
俺の目的はただ一つ。都市伝説として語られる彼女の痕跡を追い、その真実を突き止めること。
これは、全てを失った最強の男が、世界に牙を剥き、たった一人の少女を取り戻す物語。俺を切り捨てた世界が後悔の叫びを上げる頃、俺は最後の夏に、真の結末を刻む。