あらすじ
各国で遺伝子研究が加速し、人類が人工的に「異能」を獲得した時代。
その頂点に君臨し、国家戦力として扱われる「十二遺伝家」の存在があった。
国立第一遺伝子学園は、その次世代を育成するための機関。
序列こそが絶対の学園で、ひときわ強い警戒と注目を集める生徒がいた。
彼の名は、神谷悠真(かみや ゆうま)。
十二遺伝家が一つ、神谷家の直系。
彼の異能「根源コード操作」は、他者の異能の根本原理を解析し、停止・暴走・再構築すら可能な「禁忌」の力。
両親の死と家系との確執から、悠真は誰にも心を許さない。
類稀なる才能と容姿に惹かれ、彼を誘惑する者、利用しようとする者、支配しようとする者――。悠真はそれら全ての欲望を、絶対的な強者の余裕で受け流す。
そんな彼の前に、学園のカリスマであり序列社会の象徴、御影璃子(みかげ りこ)が現れる。
彼女だけが、悠真の「禁忌の力」の奥にある本質と、その「孤高」に気づき、強い興味を抱いた。
「あなたの力、私に詳しく見せてくれないかしら」
表では学園序列戦や国際大会が繰り広げられ、裏では家系間の冷徹な陰謀が渦巻く。
利用されるだけの「道具」か、それとも未来を選ぶ「王」か。
これは、禁忌の力を持つ孤高のエリートが、唯一の理解者と共に、異能社会の未来を選ぶ物語。