あらすじ
『独断と偏見で追放系ざまぁばかり書いていたら、
田代砲、ゲイツ砲でサーバーダウンしてしまった小説サイト。』
最初はただの物語だった。
捨てられた聖女、
見下した王太子、
ざまぁ、復権、評価逆転。
ただのフィクション。
ただの娯楽。
ただの逃げ場。
……そう思ってた。
投稿ボタンを押すたびに、
数字が跳ね、
感情が燃え、
読者が集まる。
「もっとくれ」
「次はどの王子がひざまずく?」
「現実がつらい。続きを読ませろ。」
それは祝福であり、呪いでもあった。
ある日、通知が震えた。
――アクセス異常。
――サーバー過負荷。
――原因:お前。
田代砲が笑いながら飛んでくる。
ゲイツ砲が無表情で追撃してくる。
海外掲示板でAAが踊り、
ボットたちが「ZAMAA!!!」と叫ぶ。
運営は青ざめた顔で言った。
「先生……これは災害です。」
だけど私は笑った。
だって――
追放されたのは登場人物じゃなかった。
追放されたのは、**平和だったネット環境**だった。
それでも読者はチャット欄に書いた。
「落ちてもまた来る」
「サーバー落ちても心は折れない」
「推し作者のためなら DDoS(努力・読書・推し宣言)」
そうか。
ざまぁを書く私も、
ざまぁを読むあなたも、
本当は叫んでたんだ。
「もう耐えるだけの場所には戻らない」
「物語の中でくらい報われたい」
「フィクションでもいい、逆転を知りたい」
サーバーが煙を上げても、
例のアンチが長文を投げても、
海外BOTが礼儀なき敬意を示しても、
私はきっと――
また書くだろう。
追放された人のために。
置き去りにされた心のために。
物語に救われた誰かのために。
サーバーが泣いても、
世界がざわついても、
私はキーボードを叩く。
最後の行に書く言葉はただひとつ。
――「次のざまぁ、投稿します。」