あらすじ
「時間を巻き戻す力」。それは最強の探偵の証のはずだった。だが俺の力は呪われている。連続殺人事件の犯人を捕まえるたび、次のループでは被害者が一人ずつ増えていくのだ。
かつて勇者パーティを「無能」だと追放された俺。奴らは知らない。この『時間遡行』という神の如き力が、俺をどれほどの地獄に突き落としているのかを。善意は裏目に出て、正義を為せば犠牲が増える。この絶望の螺旋から抜け出す道はただ一つ。
――誰も死なせない、完璧な未来に辿り着くこと。
これは、最強の力を呪いながらも、かつて自分を見捨てた者たちを圧倒的な推理と力でねじ伏せる、一人の孤独な探偵の物語。やがて世界が知ることになる。真の役立たずが誰だったのかを。