あらすじ
主人公の廉は、上京して激安アパート「ひかり荘」に住み始める。
だが住人たちは決まってこう噂した。
「101号室に明かりが点いた夜は、誰かが死ぬ」
空室のはずの101号室で、ある晩、本当に電気が点いた。
翌日、住人の一人が事故死。
廉は偶然だと思おうとするが、再び101号室の明かり、また一人の死。
不安を抱えながら部屋に戻ると──
自分の部屋からは、荷物も、生活の痕跡も、“存在の影”さえも消えていた。
鏡を覗き込む廉の視界に、何も映らない。
その瞬間、101号室のドアがゆっくりと開き、中から白い影が囁く。
「今日も見送りに来たの?」
彼は思い出す。
自分こそ、101号室で死んだ“見送りの亡霊”だったことを。