あらすじ
地元で「城」と呼ばれる古い洋館。
そこは、一年前、一家が無理心中の果てに死亡した忌まわしき事故物件。
唯一の生き残りは、長男の静(しずか)。
彼は家族から『除外』されていた。
事件前のある夏の日。
孤独な静の前に、里帰りした双子の妹の世璃(より)が現れる。
世璃は、幼いころから遠方の病院に入れられていて、静も親から話しか聞いたことがなかった。
優秀な妹とそっくりな、捨てられた妹の世璃に、静はシンパシーを覚える。
事件の後、静香は妹の世璃と後見人である叔父の「保(たもつ)」を加え、閉ざされた屋敷で三人の生活を送る。
世璃は兄を異常に偏愛し、「わるいひと」から兄を守るため、動物の骨で「まじない」を施す。
そこへ、静の身を案じた大学時代の「友人」賢也が訪れようとしていた。
世璃は無垢な笑顔で、その訪問を歓迎する――。