あらすじ
鍼灸医として忙しい日々を送っていた私。
ある朝目覚めると──そこは、“気”の流れが乱れた異世界でした。
魔法もステータスもないけれど、ツボはある。経絡もある。
この世界の人々は、それに気づかないまま、
不調や疲れに悩まされている。
鍼を一本。薬草をひとつまみ。
それだけで、誰かの体も、心も、少しずつ軽くなっていく。
冒険者ギルドのオーナー。肩こりの魔法師。
私の元には、今日も“整えてほしい誰か”が訪ねてくる。
世界が崩れかけているなら、まず足元から。
一人ひとりの“気”を整えながら、今日も私は鍼を打つ。
――癒しは、静かに巡っていく。