あらすじ
仕事も恋愛も、ちゃんと頑張っているつもりなのに。
気がつけば、ため息ばかりついている。
——そんな20代のあなたへ贈る、等身大の恋と再生の物語。
広告代理店で制作進行として働く26歳の橘ひよりは、
資料コピーやスケジュール調整など「誰にでもできる仕事」をこなす日々。
ミスをすれば上司に怒られ、
頑張っても「ありがとう」の一言で終わっていく。
「私じゃなくてもいい仕事しかしてない」
そう思うたびに、胸の奥が少しずつすり減っていく。
恋愛だってうまくいかない。
2年前の別れ際、元彼に言われた「重い」という一言がトラウマになり、
本音を飲み込んでは、相手に合わせることばかり覚えてしまった。
そんなひよりの前に現れたのは、
フリーランスのデザイナー・神谷湊。
大手代理店を辞め、自分のペースで仕事をする彼は、
ひよりとは正反対に見えた。
「そのスケジュールじゃ、クオリティは守れません」
「選ばないことも、実は選んでるんですよ」
仕事を通してぶつかり合いながら、
ひよりは少しずつ、自分の本音と向き合っていく。
仕事のトラブル、元彼との再会、
将来への不安と、恋の揺らぎ。
そのすべての先に、
ひよりが選び取る「明日」と「恋」の形とは——。
甘さだけじゃない、ほろ苦さと切なさを含んだハッピーエンド。
読み終えたとき、
「私も、明日を少しだけ好きになってみよう」と思える一冊です。