あらすじ

雪が降っている。  ほろりと雲のはしっこが欠けて落ちてきたような、やわらかな結晶がアスファルトに積もる。春が来れば、溶けて消えるのだろう。  それと同じだ。  眠そうなクラスメイトも、声の大きい先生も、くたびれた制服も、かびくさい教室も、しょーもない雑談ばかりの帰り道も、これまで少しずつ積み重なってきたものが春になったら消えてしまう。  今、音もなく舞う雪のように。  そんなことを思っていたから、私はその出会いに驚いてしまった。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
エブリスタ
エブリスタ2023/11/18
  • 現在の作品ひとひら、ひらひら