あらすじ
月島茜、20歳。国内最難関と言われる美術大学で“写実の悪魔”と称される天才……のはずだが、本人は「自分の作風を見つけられない」とひそかに悩んでいた。
生活費と学費に追われた末、彼女は誰にも言えない裏バイトを始める。
それは――SNSで人気のイラストレーターや歴史的巨匠の“贋作”を完璧に再現し、アンダーグラウンドで売ること。
「オリジナル? そんなの持ってない。私にあるのは模倣(スキル)だけ。」
空虚な心のまま筆を走らせる夜。
だが、茜が描いた贋作の前に、ある男が現れる。
「美しいニセモノだ。……だが、君の心がどこにもない」
「君自身の“本物”を描いてみないか?」
謎のパトロンとの出会いをきっかけに、茜はアート界の光と闇へと巻き込まれていく。
嫉妬、才能、友情、裏切り、そしてアートバトル。
やがて彼女は、自分だけの一枚を求めて、真っ白なキャンバスに向き合うことになる――。