あらすじ
じつは昨年一年間、とある完全未発表(サイト公開も不可)ホラー作品のコンテストに、毎月ロング(1万文字以内)1本・毎週ショート(250文字以内)1本という縛りを自分で設けて応募しておりました。
しかし、怪談師選者による一次選考は何度か突破し、一般募集選者による最終選考でも2位か3位くらいにつけるようなこともありましたが、グランプリ以外の一次突破作品も主催チャンネルで取り上げられる中、拙著はまったく取り上げられるようなことはなく、また、当初の「あくまで実話っぽい(創作でも可)怪談」という募集コンセプトも曖昧模糊になってきたり、歴代グランプリ作品も私のおもしろいと感じるホラーの方向性とは異なることに気づき、すっかりモチベーションをなくしたので丸一年を目度にこのコンテストからは足を洗うことにしました。
ということで、せっかく書いたのを公開しないのももったいないですし、本当にホラー作品としておもしろいかどうかも世に問いたく、応募していた作品をUPしていきたいと思います。
1万字以内なので短編にはちょうど良い長さですし、毎月その季節になんとなく合わせて書いていたので、毎月一作品づつ公開していこうかな? と。
十一月に送る第十一弾は、IT技術が急速な進化を見せる昨今、そのうち実話怪談としても現れるんじゃないかと思われる、一種、未来予測ともいえる近未来怪談です。なのでSFホラーであるともいえる。
この頃はもっぱらAIが話題となりますが、もう一つの近未来を形創るであろう技術、メタバースやVRにまつわるお話。
〈あらすじ〉
ネット掲示板発の有名な都市伝説〝きさらぎ駅〟で迷い込んだ世界のように、異界、あるいは並行世界の街を探索し、その街の地図を作るというVRゲーム『異街』。
エリア全域を探訪し、地図が完成すれば一応のゲームクリアとなるのだが、できあがった地図を読み解けば、並行世界にあるその街が、こちら側の世界のどこに実在するのかがわかる…という隠れた真のクエストも存在するのだという噂。
また、このゲームのプレイ中、〝神隠しに──即ち仮想現実の世界から現実世界へ帰って来られなくなる者もいるという都市伝説も囁かれていたが、この〝神隠し〟が真のクエストを成し遂げるための鍵なんじゃないかと考えた俺は、さっそくこのゲームを購入して〝神隠し〟の真相を追い始める……。