あらすじ
魔法がすべてを決める世界で、少年レイの魔力はゼロ。門前払いの落ちこぼれは、旅の途中で灰衣の剣士から一本の剣を託される。
剣のヒントはただ一つ——「選ぶのは刃じゃない、選択だ」。
レイが掴んだのは、魔法そのものを壊さず、現象の“安定線/継ぎ目”だけを断つ剣技〈零式・線断〉。罠は面ごと破らない、合わせ目だけを裂く。大魔法は核ではなく“錨”を外して止める。
救い出した少女ミアは術式の構造視で導線を描き、エルフの狙撃姫リィナは風と矢で“開いた道”を貫き、幼馴染ノアは収納×段取りで戦場を回す。三人の才能とゼロの剣が噛み合うとき、王都の偏見、学院の公開試合、迷宮都市の深層異常、列強の結界砲、魔王圏域の“術式漏れ”さえも壊さずに乗り越えられる——はずだった。
やがて露わになるのは、世界を巡る**巨大な魔術式(網)**と、その“偏り”が生む争い。レイは問われる。
「斬るか、結び直すか」
答えは決まっている。
壊さない最強の剣士は、仲間とともに“更新者(ゼロ)”として世界の継ぎ目へ踏み込む。
——結果で黙らせる。だが、壊しはしない。