あらすじ

海沿いの町・汐ヶ崎町で、やることもなく夏休みを過ごしていた高校生の凪は、ある朝、防波堤でひとり海を眺める少女・凛香と出会う。 都会から来ているという彼女は、まるで最初からそこにいたみたいに自然で、話すたびに心が動かされる、不思議な存在だった。 翌日も、そのまた翌日も、防波堤でふたりは、当たり前のように会う。 特別な事件は何も起きないのに、ふたりの会話や沈黙のあいだに、小さな温度が少しずつ灯っていく。 やがて迎える花火の夜。 浴衣姿の凛香とともに小さな夏祭りを歩き、 「また明日ね」 と約束を交わす。 ──僕たちは、ほんの少しだけ、同じ夏にいた。 忘れられないのに、思い出のように淡く遠い、 そんな一度きりの夏の物語。

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エブリスタ
エブリスタ2025/11/14
  • 現在の作品蒼にほどけて。