あらすじ
彼女が授かったのは、二つの加護。
「魔素循環」と「傾聴」。
どちらも、ただ一つでは地味な力にすぎなかった。
魔素循環は、体内の魔素を絶えず巡らせ、秩序を保つ。
代償に、魔力が使えなくなる。
その結果として、彼女の身に宿ったのは——自己修復。
傾聴は、他者の心の声を受け取り、その願いを叶えようとする。
叶えられぬものなら、ただ沈黙するのみ。
英雄にはなれぬ。
世界を変えるには、あまりに小さな力。
—少なくとも、はじまりの時までは。
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