あらすじ
独立調停官、ナイヴ・ライフスは、転生者としての知識と、銃杖ガン・ロッド一つで生き抜くタフな男だ。彼の唯一の夢は、この無法な街で金を貯め、悠々自適な平穏な生活を送ること。
そんなナイヴが引き受けたのは、「街のチンピラに誘拐されたエルフの令嬢を救う」という簡単な仕事。だが、その実態は、裏で都市議会の重鎮である父親が仕組んだ、娘もろとも傭兵を始末する暗殺計画だった!
楽なはずの仕事は、瞬く間に魔術技巧マフィアとの命がけのカーチェイスに変わり、ナイヴは最後の切り札である「侵襲魔術ハッキング」を切る羽目になる。
敵の魔術に怯えながらも、なぜか生きることに迷う少女リィンを担いで逃げ回るナイヴ。
「誰かが誰かを利用しようとする。今回はそのツケを払うのが俺というだけだ」
依頼主に裏切られ、赤字確定の絶望的な状況。それでもナイヴは、リィンの「生きたい」という我儘と、超貴重なエルフの髪の毛を報酬に、命を懸けた報復を決意する。
「碌でもねぇ親父をぶん殴りに行くぞ」
皮肉屋の傭兵が見せる、不器用で熱い義理人情。これは、誰も信用できない都市で「正しさ」を貫こうとする、孤独な男の物語。