あらすじ

この世界には何百年も前から『異能』と呼ばれる力がある。人類の中でもほんの一握り程度しか持たないが、その力は優に人智を超えていた。火を操る、吹雪を出す、果ては時を止めたり精神への干渉……様々な能力がひっそりと、しかし確実に存在し世界の陰で栄えていた。 アウタレージという国に生まれたとある少女は、両手に触れた自身の体の一部を無二の宝石に変える『異能』を持っていた。彼女には家族も住処も金もなかったが、切った髪等を宝石に変えて物々交換で食物を得て暮らしていた。 貧しく幸せすらも何も無い暮らしだったが、彼女はそれをただ無として必然として享受し続けていた。このまま変わるわけもないと思い込んで、ただ下だけを見て己の汚れた足元だけと向き合いながら…… しかし、強くもない力以外何も持たなかったそんな少女はある日を境に沢山のものを得て、知って、時には拒んで、それでも受け止めて前を向いていく。 これは異能に取り巻かれた世界の中を生きる少女の瞳に、輝かしいと思えるものが染み込むまでの物語。

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小説を読もう2025/11/14
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