あらすじ
『笑顔が戻る場所』
あらすじ 高校ニ年の鈴野なぎさは、明るく前向きなバレー部員。 親友の井上さちと共に、三年生の引退をかけた大会を目指して日々練習に励んでいた。 終業式の日、クラスメイトの武田汰一から屋上で突然の告白を受けるが、なぎさは「今は部活を全力で頑張りたい」と断る。 それでも汰一のまっすぐな想いは、なぎさの胸に静かに残ることとなる。 やがて迎える夏休み初日。 最終調整の練習でレギュラー発表が行われ、なぎさとさちは選ばれる。 だが同じポジションの三年・村井千尋が外れ、悔し涙を流す姿を目にして、なぎさは複雑な感情に揺れる。 その翌日、三年生最後の大会。 チームは全力を尽くすが、強豪校の壁を前に惜敗。 涙の中で「次は自分たちが先輩の思いを受け継ぐ」と誓うのだった。 試合の翌日、なぎさは虚脱感を抱えながらも、さちに誘われてデパートへ。 笑い合うひとときの中で少しずつ前を向き、さちから贈られたシュシュを手に「自分がキャプテンとしてチームを導く」と心に誓う。 新キャプテンとして迎えた練習、責任と希望を胸に走り出したその帰り道―― なぎさは交通事故に遭ってしまう。 目を覚ましたとき、彼女はもう以前のように動けない体になっていた。 絶望の中で母に八つ当たりし、見舞いに来たさちにも「帰って」と叫んでしまう。 だが時間と仲間たちの想いが、少しずつ彼女の心を解かしていく。 リハビリを経て、やがて学校へ復帰。 かつてのようには動けなくても、“笑顔で立ち続ける”ことを選ぶ。 一方、汰一は自分を変えるきっかけをくれたなぎさの存在を胸に、「今度は俺が支える番だ」と決意。 そして迎える再会の季節。 それぞれの痛みと成長を経て、彼らはもう一度“笑顔が戻る場所”を見つけていく――。