あらすじ
深山霧人(みやま きりと)は、超絶的な観察力を持つ“変わり者の防犯研究家”。
彼は大学時代の友人である建築士・影山柊から、「どうしても解明してほしい不可解な死」があると依頼される。
舞台は人里離れた“影宿りの家”。
その家では、十年前に誰にも開けられないはずの地下室で、住民が密室死した。
そして今、全く同じ場所で第二の遺体が発見された。
――鍵は内部からかけられ、外側は完全に封鎖。
――窓もない。
――壁の厚さは50センチのコンクリ。
――中には被害者ひとり。
――凶器は見つからない。
――死因は「窒息」。ただし部屋にガスは一切なし。
十年前と同じ“不可能密室”が繰り返される。
霧人は、その建築構造と人間心理を絡めた“二重トリック”の真相を暴き出す。