あらすじ
魂魄は裏社会で生きていた。
ある日、銃を突きつけられ絶望の中で命を落とす。
前世で関わった人々の命は散り、失ったものの重さを知った魂魄は、希望を捨てることすら覚悟していた。
しかし、目覚めたのは豪華な部屋。
目の前には、水色の髪に黄緑の瞳をした女性――おそらく母と呼ぶべき存在。
魂魄はここが“転生”の世界であることを直感する。
唯一の願いは、前世の縁のある人々に再び会うこと。
だが、前世の名前では相手は反応しない。
どう呼べばいいのかも忘れてしまった――その小さな絶望が、幼い魂魄の胸を締め付ける。
そんな彼のもとに現れたメイド、リリィ。
「ブラッディ王子、学習のお時間です」
偶然学ぶことになった無属性魔法『Search(探索)』が、前世の縁を辿る鍵となる。
「よし…これがあれば、皆に会える!」
幼い魂魄は希望に胸を躍らせる。
名前を呼べず、方法もわからない。
それでも前世の縁をたどるため、少年は小さな一歩を踏み出す――。