あらすじ

砂漠の真ん中で目を覚ました十三人。水と食料はわずか、頭上には監視衛星ドローン、足もとには一行の掟が刻まれている──「殺せば奪える」。それは水と影と信頼を等しく壊すルールだった。仲間を信じる者から先に死に、疑う者ほど生き延びる。だが、奪った水は必ず砂に零れ、夜は体温を奪い、オアシスは遠ざかる。誰が最初の一人を殺すのか。なぜこの“ゲーム”は終わらないのか。太陽に焼かれた選択の末に、彼らが見るオアシスは救いか、それとも罰か。生存と人間性の間で、少年少女は砂を噛む。 主な登場人物 青井透(あおい とおる・17)…主人公。判断を他者に委ねがちだが、最後に責任を引き受けるタイプ。 砂堂ましろ(すなどう ましろ・17)…救急の基礎知識がある。倫理にこだわるほど追い詰められる。 狩野隼人(かのう はやと・18)…実利主義。掟を利用する先鋒。 氷室礼(ひむろ れい・17)…無口な観察者。ドローンの規則性に気づく。 鳴海カナ(なるみ かな・16)…最年少。幻覚に弱く、夜に怯える。 篠崎圭吾(しのざき けいご・19)…力仕事に強い。罪悪感を抱え込みやすい。 教師・橘真紀(たちばな まき・28)…唯一の大人。責任感と限界の狭間で揺れる。 舞台・ルール 半径数kmの白砂圏。外周に熱波の壁(近づくとドローンが警告音→スタン)。 掟「殺せば奪える」:人が死ぬと、上空ドローンが死者の所有物相当の水・食料を投下。 影と温度:昼は影の取り合い、夜は寒冷。光と闇が逆に危険度を変える。 砂に刻まれた文字は、夜ごと微妙に更新される(誰かが“書いている”)。

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小説を読もう2025/11/13
  • 現在の作品白い砂の牢獄――殺せば水が増える砂漠に、十三人が閉じ込められた