あらすじ
実験施設に閉じ込められた十三人。唯一の飲料は中央の水槽のみ。ただし「どこかに致死毒が混入されている」という条件が全員に告げられる。喉は渇き、理性は削れ、視線は互いの唇の動きにさえ敵意をのせていく。やがて合意は破られ、役割は反転し、ルール自体が書き換えられる。最後に知らされるのは残酷な真実——毒は最初から全員の体内に流れていた。治療はひとつ、誰かの体液を媒介に解毒を“奪う”こと。飲む行為は救いであり、殺しでもある。透明な液体が、友情と倫理を無色に溶かす心理サスペンス。
主要キャラクター
・篠原凪(しのはら・なぎ)…観察に長けた元写真部。情報収集係。
・八代怜(やしろ・れい)…医学生インターン。科学と倫理の境目で揺れる。
・大垣迅(おおがき・じん)…元ボクサーバイト。力と正義の使い道に迷う。
・倉敷ミナ…動画配信者。交渉と扇動が得意。
・三雲トウマ…数学オタク。ルールの穴を見つける。
・芦原サラ…潔癖主義。水への恐怖が募る。
・施設AI「K」…館内放送でルール提示。黙秘と挑発を使い分ける。
初期ルール(公開情報)
1) 飲める水は中央水槽のみ。
2) 致死毒が混入されている可能性あり。
3) 一度に飲める量は100mlまで。
4) 1日1回の健康チェック。
5) ルール改訂は館内放送で告知。