あらすじ
法廷と論理、そして「想定外」を嫌う男の異世界奮闘記!
司法の頂点を目指すエリート法曹・佐藤健義(24)。
彼の日常は、論理とルールがすべて。そして、昼食のカレーに魔界トウガラシ(タバスコ)を大量にかけて「スイッチ」を入れることだ。
そんな彼はある日、秩序が崩壊した異世界アナステシアへ、女神ルチアナによって召喚される。
与えられたユニークスキルは【天上天下唯我独尊】。
スキル発動中は、魔法も闘気も一切無効! 六法全書の論理だけが支配する神聖法廷が召喚され、彼は裁判官となる。
天使弁護士と検事、そして「民意の壁」
だが、彼の相棒は一筋縄ではいかない。
* 天使弁護士リベラ: 超・性善説。罪を憎んで人を憎まず、グレーな手段(経費を使った高級スイーツと神の加護)で被告人を救おうとする。
* 天使検察官デューラ: 絶対正義。悪を許さず、感情論を排した法律論で断罪を求める。
二人の対立に板挟みとなる佐藤だが、彼は初裁判で最も恐れていた「想定外の事態」に直面する。
彼の正しい判決が、偏見に満ちた民意(裁判員)によって覆されてしまったのだ。
「法律だけでは、世界は救えない」
佐藤は悟る。
「法は万能ではない。法が機能するには、人々の知性(民度)が必要だ」と。
裁判官の中立性(三権分立)を破るわけにはいかない。
法廷の「裁判官」である佐藤は、裏の顔「啓蒙家・慶」となり、慶應卒の知性と福沢諭吉の思想を武器に、異世界の常識を根底から変えるための秘密活動を開始する。
これは、法の論理力だけで世界を塗り替えようとする、タバスコ愛好家の裁判官物語