あらすじ
大学生の佐伯拓真は、人気配信アプリ「LiVee」で深夜の雑談配信を始める。
いつものように他愛ない話をしていると、視聴者のコメントに奇妙な一文が混ざる。
「鏡の中の君、まだ動いてないよ」
最初は悪質な冗談だと思っていた。
だが、配信画面の中で“鏡に映る自分”の動きが、ほんのわずかにズレていることに気づく。
やがてコメント欄には、現実を予言するような言葉が並び、
鏡の中の「もう一人の自分」が勝手に動き出す。
配信を止めようとしても、アプリは反応しない。
そして──画面には、新しい配信通知が届く。
『ミラーコメント ― 本物のほうです』
その瞬間、どちらが“本物の拓真”なのか、誰にも分からなくなっていた。