あらすじ
「生きているのに、自分の葬式を開く人が増えている。」
――その奇妙な噂の裏に、心を葬る会社があった。
株式会社・心葬式。
そこでは“心の死”を葬り、“再生”を請け負う儀式が行われている。
愛を失った者、絶望に沈んだ者、もう何も感じられなくなった者――
彼らは夜の“心葬堂”に集い、自らの心を静かに見送る。
だがある日、「まだ死にきれない心」を抱えた女が現れる。
愛を葬りたいと願う彼女と、心を救おうとする男。
ふたりの間で交錯する“死”と“再生”の哲学。
――葬るべきは、死んだ心か。それとも、生きようとする痛みか。