あらすじ
前世、俺はコタツで寝落ちしたニート。 目が覚めたら、なぜか古代ギリシャの哲学者『ソクラテス』に転生していた!
ここはアテナイ。 俺が広場(アゴラ)で「美とは何か?」と議論(おしゃべり)を交わせば、プラトンやアルキビアデスといった若者たちが「先生!」と目を輝かせる理想郷! 「今度こそ、俺の『知』が認められる世界だ!」
――そう思っていた時期が、俺にもありました。
家に帰ると、そこには歴史上最強の『現実』が待ち構えていた。 そう、妻のクサンチッペだ。
「『魂が善く生きるためには……』」 「その魂の前に、今夜のパンの値段をご存知なんですの!?」
「『労働とは何か?』」 「腹が満ちてこその真理だ、馬たれ!(by 親方)」
哲学(りくつ)は、生活(げんじつ)に勝てるのか!? これは、知の巨人に転生したつもりの男が、最強の妻と労働に(物理的に)叩き込まれながら「本当の善く生きる」を学ぶ、アテナイ日常コメディである。