あらすじ

鎌倉・由比ヶ浜。 潮の風が吹くカウンセリングルーム《虚空カウンセリング》。 そこに座る青年――**朝日奈恋九郎(あさひな・れんくろう)**は、人と人を結ぶ“縁”の流れを見ることができるカウンセラーだ。 扱うのは、心の奥に沈む「未完の縁」。 手にするのは、一枚のタロットカード。 訪れる女性たちは、誰もが“人生の岐路”に立っている。 自由を求めて世界を彷徨うバックパッカー。 嘘と創造の間で迷う映像作家。 祈ることを忘れた修行僧。 母性を失った主婦、強さに溺れた経営者、恋に壊れた教師…… 彼女たちは、それぞれのタロットが導くテーマ――《愚者》《女帝》《恋人》《塔》《星》――のもとに、自らの“縁”を見つめ直していく。 恋九郎はカウンセラーとして寄り添いながら、 時に導き、時に迷い、そして――愛する。 彼自身もまた、過去に“ひとつの縁”を失った男だった。 海辺で出会い、風のように去った少女・あかり。 彼女こそが、すべての物語を結ぶ“最後のカード《世界(The World)》”となる。 タロットは占いではなく、「心を映す鏡」。 誰かを救おうとするとき、人は自分の魂と向き合うことになる。 《縁》とは何か。 愛とは何か。 ――そして、失ったものは本当に失われたのか。 22枚のカードが描く、22の愛と救済の物語。 タロット×心理カウンセリング×鎌倉。 それは、心の“縁”を癒すオムニバス・ヒューマンドラマ。

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小説を読もう2025/11/12
  • 現在の作品縁カウンセラー朝日奈恋九郎〜愛と運命を導くタロットカード〜《不生不滅の蓮華姫スピンオフ》