あらすじ

成田空港から地球の裏側、アマゾンの奥地へ――。 大学生の小田島光一は、亡き父が憧れた“逆流する波”ポロロッカに挑むため、幼なじみの三島春彦・秋彦兄弟とともにブラジルへ旅立つ。三人の目的は、カピン川で行われる「ポロロッカ・サーフィン大会」に出場し、父の夢を継ぐことだった。 熱気と湿気に包まれたアマゾンの地は、想像を超える過酷さと驚きに満ちていた。 到着早々、スーツケースの盗難やアナコンダとの遭遇、ピラニアの襲撃など、次々と災難が降りかかる。異国の陽気な人々や、神秘的な伝承「カピンの霊」を信じるホテルの女主人との出会いを通して、三人は少しずつこの地の不思議な力を感じていく。 やがて迎える大会当日。濁流をさかのぼる巨大な波“ポロロッカ”が地鳴りとともに姿を現す。光一たちは全身の力を込めて波に挑み、恐怖と歓喜の中で夢の瞬間をつかむ。しかし仲間の秋彦が転倒し、波にのまれる。救出後、三人は生きて波を乗り切ったことを確かめ合い、勝敗を超えた達成感を胸に抱く。 その夜、秋彦は月明かりに誘われるように川へ向かい、“カピンの霊”と呼ばれる子どもの幻を目にする。彼を救ったのは、準優勝者の女性サーファー・ヤマガタ・トキエだった。彼女は「この川には、流された子どもたちの魂が今も息づいている」と語る。翌朝、失われたはずの春彦のスーツケースが戻り、彼らは不思議な安堵とともに帰国の途へ。 アマゾンの風の中で、三人は気づく。追い求めたのは“栄光”ではなく、“生きる実感”と“心の自由”だったのだと。 波は消えても、あの一瞬のきらめきは、彼らの胸に永遠に残り続ける――。

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小説を読もう2025/11/12
  • 現在の作品ポロロッカ哀愁 ~アマゾン川でサーフィンしちゃった~