あらすじ

『昭和の演歌の中の女たち 浮気されてもモラハラされても なんでクズ男でもついていくのか』

湯気の立つ味噌汁を
ひとりで並べる朝
あの人の箸の跡が
まだ湯呑みに残ってる
雨の音が 胸に落ちて
傘もささずに 待つ女
「帰ってくる」なんて言葉より
背中の影を 信じてた
怒鳴り声のあとに
聞こえたのは 煙草の火の音
それでもね、
愛してたの 生きてたの
“女”として
髪をほどけば 夜が泣く
頬の紅が 誇りだった
殴られても、裏切られても
あの人の寝息に 春を見た
昭和の女は 愚かじゃない
ただ、誰かのために生きたかった
自分の名を呼ぶ声が
この世でいちばん 美しかったから
だから今日も
舟の灯をともす
皿を洗い、歌を口ずさむ
――「愛してます」
その一言で 生きられた時代が
確かに、あったの。

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アルファポリス
アルファポリス2025/11/12
  • 現在の作品『昭和の演歌の中の女たち 浮気されてもモラハラされても なんでクズ男でもついていくのか』