あらすじ
母子家庭に生まれ育った高校一年生、霧暮素直は、特に不満の無い生活を送っていた。
出版社に勤める母、霧暮良子を助けるために家事に専念し、家計を助ける為にバイトを選択し、最低限の拘束である図書委員を選択した。
同じ一年生、図書委員の伊静流早蕨と共に、その日も変わらない、普通の一日を過ごすはずだった。
だが、図書室にて脚立から落下した素直は、同じクラスの姫野宮入直と激突し、身が入れ替わってしまう珍事件に巻き込まれてしまう。
いつかは元に戻れるのを想定し、陽キャ集団のリーダー格だった入直として生活を始める素直なのだが。
「なにこのゴミ屋敷」
誰も気づかなかった、母親、姫野宮夏帆の死によって家庭崩壊していた、姫野宮家の実態。
「入直、最近良くなったね」
入直の幼馴染であり、彼のことが大好きな久栗佐。
「お兄ちゃん、ご飯なんか作れたの?」
妙に接近してくる、中学校一の才媛である入直の妹、姫野宮真冬。
二人の女の子に迫られながらに過ごす生活は、素直にとってあり得ないほどに充実した毎日だったのだが。
「元に戻ったとしても、俺は、久栗佐保とは絶対に付き合わねぇぞ?」
入直は、幼馴染である佐保を否定する。
家庭崩壊の理由、入直が入れ替わりを受け入れた理由。
様々な秘密が明かされるとき、彼の抱えていた闇が、赤裸々に語られる。
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