あらすじ

上がる水位は時計。減っていく段数は命の数。——最上階のドアが閉じる瞬間、あなたは誰の名前を残す? ◆あらすじ 未曾有の大洪水により湾岸の高層マンションが孤立した。電源は落ち、エレベーターは沈黙し、階段だけが細い生存ルートになる。一階ごとに一時間で水が満ちてくる現実の中、住民たちは「誰を助け、誰を見捨てるか」という冷酷な優先順位を突きつけられながら、上へ上へと逃げ続ける。屋上ドアは二重施錠。鍵は管理人の鴫原と、上層の理事長室に一本ずつ。鍵を集められたとしても、開いたドアを逆流から守るには、内側で押さえ続ける“保持者(ホルダー)”が必要だ——つまり、出ていく者と残る者を最終的に分ける「選択の役目」がある。 17歳の床島海斗は看護学生の姉・灯、管理人の鴫原、臨月の元助産師・一ノ瀬美桜、車椅子の少年・柏木陸、介護離職の野々村紗耶と要介護の父、合理主義の投資家・砂原徹、炎上ぎりぎりで注目を稼ぐ配信者・結衣、配達中に足止めされた熊谷蓮らと群れ、時に衝突しながら上を目指す。途中で拾う命、失われる名、書き換わる名簿。誰もが心のどこかで「自分は残る側ではない」と信じたいが、階段は嘘を許さない。最上階のドアが閉じる時、保持者の名は匿名のまま歴史に埋もれるのか、それとも——。 舞台・ルール 建物:地上20階+屋上(ヘリポート)、中庭は吹抜け。非常階段は内階段と外階段の二系統。 停電:非常用電源は約6時間。以降は昼光のみ。飲料水は各戸、共用防災倉庫に偏在。 水位:平均45〜60分で1フロア上昇(潮位・流木詰まりで変動)。逆流時は一気に2フロア分上がる可能性あり。 屋上ドア:二重施錠(管理室鍵+理事長室鍵)。開放中は逆流を招くため保持者が内側から圧を支える必要。 通信:序盤は断続、5話以降ほぼ圏外。非常用無線は一時的に通じる。

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小説を読もう2025/11/11
  • 現在の作品沈むマンション〜沈みゆく高層マンションで、最後にドアを押さえたのは誰だったのか〜