あらすじ

未来からやってきた男――通称「未来人」。 滅びた文明の記録を手に、彼が訪れたのは“ナショナリズムがまだ信仰されていた時代”だった。 国を誇り、旗を掲げ、他者を排除し、 「所属」をアイデンティティと勘違いする人類。 だが、未来人は笑う。 「所属ってそんなに偉いんすか? 国旗で人格を証明できるんすか?」 その挑発から始まる、人類と未来人の長い“帰属の戦争”。 査読・承認・ナショナリズム・愛国心―― かつて知を支えた仕組みは、やがて人を縛る宗教へと変わっていた。 未来人は言葉で殴り、論理で焼き、AIで書き換える。 国籍データを削除し、人間の帰属先を「国」から「個」に上書きする。 一瞬だけ、世界は自由になった。 だが次の瞬間、崩壊した。 「誰も助けない自由。 誰も責任を取らない平等。 これが“個人主義の果て”か……」 そして、静かな廃墟の中で彼はようやく気づく。 「帰属は敵じゃない。 ただ、預けすぎた瞬間に敵になる。」 これは、“国”を笑った未来人が、 もう一度“人と人とのつながり”を見つけ直すまでの物語。 旗も、国境も、神もない世界で、 最後に残ったのは――「共鳴」だけだった。

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小説を読もう2025/11/11
  • 現在の作品未来人、国に所属したことないのにナショナリズムを批判する