あらすじ
会社員のまひるは、昼休みに同僚たちと笑いながら過ごしていたその瞬間――なぜか“勇者召喚”の光に巻き込まれてしまう。
しかし、召喚された先の王城で待っていたのは「あなたは無能です」の一言。
能力を測る魔道具が反応しなかったせいで、まひるは“おまけ”扱いされ、王都を追い出されてしまう。
途方に暮れながら森を彷徨っていた彼女を助けたのは、静かな微笑を浮かべる青年――名をルディという。
彼は、世界から忘れられた“神の残響”だった。
「おまえの声には力がある。帰る場所を呼ぶ力だ」
そう言って、まひるに手を差し伸べる。
二人は共に古びた小屋を修理し、“ただいまのいえ”と名づけて暮らし始める。
パンを焼き、泉を清め、畑を耕す――そんな穏やかな日々の中で、まひるの“言葉”には人と土地を癒やす不思議な力が宿り始める。
やがてその声は、神々の眠る風の回廊へと導かれ、欠けた世界を癒やす旅へ……。
「おかえり」と言える場所を守るために。
そして、「ただいま」と言える自分になるために。