あらすじ
貴族令嬢セリーナ・ベルレインは、王都でも有名な婚約者持ちの“お菓子作り令嬢”。
けれど、パン作りに夢中になるあまり、婚約者はあっさりと妹に乗り換え――社交界から追放されてしまった。
泣く泣く家を出たセリーナは、辺境の小さな村で古びた窯を見つける。
「もう誰にも迷惑をかけない。パンと生きよう」
そう決めて始めたスローな田舎生活。
ところが初めて焼いたパンを食べた“行き倒れの男”が、実は王国の宰相エドガー・レーヴェンスだった!?
「この香りは、人の心を動かす」
「やめてください、そんな真面目な顔で褒めないで……!」
パンを焼くたびにふくらむ恋心。
やがてエドガーは村に居着き、手伝いを口実にセリーナの膝を当然のように占領するようになり――。
しかし王都では王の病が進行し、宰相の帰還が迫る。
パン屋と宰相、身分の違うふたりの恋の行方は……?