あらすじ

気づいたら、知らない世界にいた。 太陽は昇らず、夜も来ない。 そして人々は、祈ることでしか生きられない。 記憶を失った私は、ある巫女──供珀(くはく)に拾われた。 この世界には神様がいるらしく、それを裏付けるように彼女は自分の腕を供物として捧げた。 そして彼女は私を生贄と呼んで、壊れた神棚の前で毎日祈りを捧げている。 それがこの世界の日常。 神様は現実にいて、人を導くことも食らうこともある。 祈りも信仰もそのどちらにも繋がっている。 そんなある日、私は供珀さんと廃れた神社を訪れる。 そこで出会ったのは、祈られることも信仰を欲することもない神様だった。 人のために在りながら、誰にも信じられなくなった存在。 気づけば私は、その神様に同情していた。 それが、祈りのはじまり。 そして、神様を終わらせる祈りの第一歩だった。 この世界で、祈ることは生きること。 けれど、祈れば誰かが消える。 私はそれでも祈る──それが私の理想だから。

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小説を読もう2025/11/11
  • 現在の作品Ideal〜異世界と神様と祈りの話〜